ふと思えば、ニキビ対策のことをよく知りませんでした
私は毎日入浴を楽しみ、ときには温泉につかり、その日の心身の垢を落としています。
垢の正体は、死んだ皮膚細胞である角層、皮脂、汚れ、雑菌などです。
今回はその角層についてお話します。
角層は肌の表皮でつくられて常に生まれ変わっています。
これを「ターンオーバー」とよんでいます。
表皮のいちばん奥、「基底層」で生まれた「表皮角化細胞(ケラチノサイト)」が、6週間という長旅を経て一番外側にたどり着きます。
この表皮角化細胞が生まれるリズムと、垢となって剥がれるリズムが調和して一定のサイクルでターンオーバーが繰り返されているわけです。
でも、私たちが普段それに気づくことはありませんね。
それでいいのです。
逆に日焼けをするとボロッと皮がまとまってむけるように、角層がむけるのが目に見えてわかるようでは、ターンオーバーのリズムが狂っている証拠です。
ときには命も守る、大切なバリア機能人間の皮膚は、体内の水分を逃がさず、また外界の刺激から私たちのからだを守るという大切な働きをしています。
これを皮膚の「バリア機能」といいます。
全身やけどがなぜ危険かというと、やけどで皮膚が失われると、体内の水分が保てず、また雑菌の攻撃にも耐えられず、尊い命を落とすことになりかねないからです。
やけどは極端な例ですが、皮膚のバリア機能の重要さを物語っています。
このバリア機能を担っているのが、皮膚の中でも一番外側にある角層です。
約20ミクロンほどの薄い膜で、死んだ角層細胞がぎっしり並んで詰まっています。
「死んだ細胞」?そうです、表皮角化細胞は生きているうちに準備を整えて必要なものを用意し、その用意したものを最大限に活用しながら劇的に変身して角層をつくり上げ、役目を全うし終えたあとは自ら消えて、次世代にその役割を譲るのです。
なんと社会的、献身的な細胞たちなのでしょう。
つづいて、賢く、けなげな表皮角化細胞の変身ぶりについてご紹介します。
とくに注目したいのは、「コーニファイドエンベロープ(CE)」という構造です。
角質細胞を包む膜状の頑丈な構造で、いくつものタンパク質が結合してつくり上げられ、一部には脂質も結合していることが知られています。
角質細胞を饅頭に例えると、コーニファイドエンベロープは薄皮饅頭の皮に相当します。
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